hamumattariの日記

40代後半の人付き合いが苦手でこもりがち&ほぼ専業主婦の忘備録です。

ヘアカット

昨日はお兄ちゃんのヘアカットに行きました。

 

お兄ちゃんは自閉傾向+知的障害+発語が極端に苦手という特性(=障害)があって、相手に自分の意思をうまく伝えることができないので、ヘアカットの時にはいつも私が付き添いをしています。(どのくらいにしてほしいかとか、バリカンをどのくらい入れるか等)

このお店も新型肺炎の影響でソーシャルディスタンスを保つために店内の待合スペースがほとんど使えない状態で、あらかじめチケットを買ってからしばらく近くのお店をうろうろしてお買い物を一緒にしてから再びお店に戻って店の外の椅子に座って並ぶといういつもと違う状況で少し心配しましたが、特に混乱することなく順番待ち→ヘアカットの流れに乗ってくれたのでホッとしました。

 

 4歳ごろから地元にあるチェーン系のヘアカット専門店でいつも切ってもらっています。

 

これは、以下のような経験があったからでした。

お兄ちゃんがまだ地元の療育施設に通っていたころ、療育施設に通っている保護者を対象にした卒業生(お子さんは当時高校生)のお母さまの講演会があり、その時に小さいころからやっておくといいことのうちの一つに

「床屋さんで髪を切ってもらうことに慣れておくこと」というお話がありました。

その方のお子さんは小学校高学年の時に近所の床屋さんへ初めて連れて行ったときに慣れない場所を嫌がってしまい、最初は切ってもらうことができなくて、結局お店の方に事情を説明して数回通って慣れてもらってからやっと切ることができた、という内容でした。

この方のお子さんに近い特性を持つお兄ちゃんの将来を考えて、本人なりに少しでも社会のルールに沿うように育てていかなくてはいけないのではと色々試行錯誤していた時期でしたので、それを聞いてすぐにお兄ちゃんの定期的な床屋通いをすることにしました。

ちょうど近所にチェーン系のカット専門店が開店したところでした。

特定の人だけというこだわりを持ってしまうとお店がもしもなくなったり、その人がいなくなった時が心配だなと思い、毎回いろんな人が担当するこのお店に通うことにしました。

最初はやっぱり嫌がって泣いて席から逃げようとしたりしてたので、私が一緒に座席に座って(まだ小さかったので抱っこしても余裕だったので)抱え込んで切ってもらったりして色々な人に髪を切ってもらうことに慣れさせていくようにしました。

それを何回か繰り返していくうちに、1年くらいすると誰が担当しても一人で座って切ってもらうことができるようになってきました。

今はあらかじめ「今日は髪を切るよ」と声をかけるとちゃんと支度をして、自分でお店の人に注文を出す以外は一通りの流れに乗ってくれるようになってくれています。

こういう特性の子でもやっぱり小さいころからの習慣づけが大切なのかもしれません。

ただ、電子レンジを使うとか、掃除の仕方とかはほとんど教えてこなかったので、今後はそれをどう教えていくかが課題になっています。